プレスリリース 2007

平成19年03月27日

報道関係各位

ICカード型共通診察券の実験にデータベースの暗号化技術を提供
- 登録医療機関で検査結果を共有化 -

イーディーコントライブ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小椋量友紀)は、下京西部医師会(所在地:京都市中京区)が開発した、共通ICカード型診察券を利用し、システムに登録している病院などで検査結果を共有できるデータベースシステムに対し、データベースの情報漏えい対策技術を提供します。

 

概要

下京西部医師会が開発したデータベースシステムは、病院や診療所からICカード型の共通診察券をカードリーダーで読み込み、インターネット網で中央サーバーのデータベースにアクセスすることで、受診者の検査結果データの閲覧・書き込みを可能とするシステムです。同データベースシステムの実証実験は、下京西部医師会内で4月より開始します。

 

イーディーコントライブは、そのシステムに実装するデータベースのセキュリティ対策として、アイ・ダム・ネットワーク株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役CEO:寺岡伸明)と技術提携し、データ表示処理時に元のデータを盗まれる可能性を排除した『i-Dam Secure Service(i-DSS)』を利用し、重要な個人情報である検査結果の保護を実現可能とする暗号化技術を提供します。

 

従来の暗号化の概念では、データを利用する際に必ず復号化して平文(暗号化されていないデータの状態)に戻してから利用する必要がありました。このため、どんなに強力な暗号方式を用いたデータベースでも、復号化されたデータを持ち出すことが可能であり、情報漏えいによる多大な損失が発生するリスクが残ります。

 

『i-DSS』は、クライアント側にも通信路にもデータベースにも平文を一切存在させないため、システム全般におけるデータの秘匿性が非常に高く、従来は不可能とされてきたデータベースのシステム運用のアウトソーシングを可能にします。

これにより、これまで医療機関や教育機関等において難しかったセンシティブ情報のグローバルエリアでのセキュアな情報共有が実現可能となります。


今後は、今回の実証実験結果をもとに、『i-DSS』技術を利用したデータベースの各都道府県医師会への普及・展開をすすめてまいります。
また、この『i-DSS』技術を利用したセキュリティソリューションの開発・サービス化や、他システムとの連携により、セキュアな情報共有化を支援してまいります。

 
【i-DSS技術について】

『i-DSS』は、従来の暗号化方式ではなく「形号」という概念によりデータベースへの情報格納時に文字データを一意でない独自のコードに変換します。
クライアント側での格納データの表示は、専用プラグインを利用し、データを一時的にメモリー上に生成して表示します。印刷やコピー&ペーストが行われた場合にもデータは平文ではない形号化されたままの状態のため、媒体によるデータの盗難や情報漏えいの防止にも有効です。
データベース側に格納された情報も形号化されたまま運用されますので、データベースが格納されたハードウェアそのものが盗難にあった場合における情報漏えい対策にも他に類を見ない効力を発揮します。

また、従来のデータベースの暗号化では暗号化処理の性能上の問題が議論されていますが、『i-DSS』では、「形号」という独自技術により、データベースの処理速度の低下を最小限にとどめています。

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【本件に関するお問合せ】

イーディーコントライブ株式会社
東京都新宿区新宿6-24-20 ウェルシップ東新宿9F
TEL:03-5155-6515  FAX:03-5155-6400
Email: http://www.ed-contrive.co.jp/

 

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<イーディーコントライブ会社概要> http://www.ed-contrive.co.jp/

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